
そんなヒューズの言葉をさっぱり綺麗に忘れていた後日。
ロイは生徒会室で昨年度サボったつけを払わされていた。
この学園の生徒会役員は任命制で、昨年2年生にもかかわらず任命されてしまったロイは今年も引き続き会長をやらねばならならなかった。
「疲れたから今年から君どうぞ」と簡単に任命できる仕事の内容でない為、しっかり人選しなくてはならない。
つまり仕事を任せられる人材が今の2年、3年生の中でロイの目には留まらなかったのである。
「ったく、こういった書類までこちらに回されては困るな」
「そんなことおっしゃられても、ご自分でやると言ったのでしょう」
ここにサインをください、と1年で書記、現在2年で副会長へとなったリザ・ホークアイが冷たい表情で書類をよこす。
それをめんどくさそうな顔も隠さず受け取り、ざっと目を通しサインを書き入れ再び返す。
「・・・仕方が無いだろう、ここの教師は腐抜けでなにもやらんし、去年の副会長は文句だけ一丁前で使い物にならなかった。去年も君が副会長をやってくれれば楽だったんだろうが・・・」
「無茶を言わないでください。新入生にいきなり副会長など」
「だから書記にしたんだろう?」
煩かった3年は卒業したし、文句を言われる立場でもなくなった今、やっと自分の思い通りことを運べるのだ。
生徒会の仕事事態は嫌いではなかった。
むしろやり甲斐を感じていて、だから今年こそは自分が納得いくよう色々と進めたかった。
つまり今の現状をロイ自身が楽しんでいるのだ。
「まあ、最後の一年楽しくやらせてもらうさ」
「何事もほどほどにお願いします。後で残るこちらが困りますので」
「善処するよ」
そういいながらする不敵な笑みに、こちらも隠さず呆れ顔でため息を吐くリザだった。